日常で人を催眠状態に入れる方法2

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恋愛で催眠術、トランス

日常で相手をトランス(催眠)状態
に入れる方法を引き続き解説します。

 

そして最後には、
トランスを深めるために最も大切なこと
もお伝えします。(かなり重要!

 

前回の復習ですが、
>>日常で人をトランスに入れる方法1

 

人を自分が思うように動かす

 

ということは、つまり、
相手が現在持っている価値観を、
こちらが思う方向に捻じ曲げる、
ということです。
(より正確には、ズラす、ということ)

 

もちろん、
人は簡単に価値観は変えたくありません。

 

ラポールがいい感じで形成され、
目の前の人のことを信頼することが
できていたとしても、

 

そして、なんとなく自分にとって
メリットがあると感じていたとしても、

 

人は「変わる」ということを嫌がります。

 

その「変わる」ことを強く妨げているのは
人の「理性的な部分」なのです。

 

過去の記憶や、現在の状況から、
あらゆる情報を引き出して、

 

「それが受けいれることができない理由」

を探し出そうとします。

 

それが理性(=意識=顕在意識)です。
価値観のバリアーと考えるといいかもしれません。

 

ですので、
こちらが相手の価値観を変えたい、
価値観をズラしたいのであれば、

 

その理性を弱める、または、
その理性の対象を他に向けて
思考の注意をそらす必要があります。

 

理性が弱まった状態が、つまり、
無意識の状態なのです。

 

その理性が弱まった状態、
(いろんな情報空間にあれこれアクセスできない状態)を作り出すことで、
相手の理性的な思考力を弱め、
こちらの誘導を受け入れやすい状態にすることが大切なのです。

 

この受け入れやすい状態のことを、

 

「催眠状態」と言ったり、

「トランス状態」と言ったり、
専門的には、「変性意識状態」
と言ったりします。

 

相手の理性(=意識)を弱めるためには、
大きく分けて、

 

・人間の身体的特徴を利用する方法
・人間の感情的性質を利用する方法

の二つがあります。

 

では、一つ目の
「身体的特徴を利用する方法」
から解説していきます。

 

人の身体的特徴を利用したトランス導入法
私たち人間は、

とってもリラックスすると、
体の力が抜けてゆるい状態になりますよね

 

気持ちがふんわりいい気分のときに
体が緊張してガチガチなんていうことは
絶対にありえません。

 

燃えるような恋をしているときは、
心臓の鼓動は高まります。

 

燃えるような恋の真っただ中において
心臓の鼓動がゆっくり穏やか、
ということはありえません。

 

この「こころの状態」と「身体の状態」は
強い強い相関関係があり、

 

こころ→身体
だけでなく、
身体→こころ

 

という逆の関係も成り立ちます。

つまり、

 

体の力を抜けば、
緊張する心はなくなり、
リラックスした気分に必ず近づきます。

 

心臓の鼓動を穏やかにすれば、
燃えるような恋の感情も違ったものに変化します。

 

私たちが今、意図しているのは、
相手のこころの状態を変化させ、
誘導するために障害となってしまう
「相手の理性」を弱めたいわけです。

 

つまり、相手の「こころの状態」
を変化させたいわけです。

 

「こころの状態」を変えたいのであれば、
そのもっていきたい「こころの状態」
に応じた「身体の状態」を、
まずは作ってあげればいいのです。

 

「身体の状態」と「こころの状態」は
密接にリンクしています。

 

トランス状態という「こころの状態」
にリンクした、「身体の状態」を
まずは作るのです。

 

そして結果的、自動的に
こころの状態も変えるわけです。

 

催眠術の催眠導入法において、

「凝視法」というものがあります。

 

これは、
相手の眼球を一点に固定させることで
トランス状態(変性意識状態)
に導く方法なのですが、この原理は、

 

人間は、
眼球を一転に固定すると、
思考が止まる(思考が一点に集中する)
という身体的特徴があるためです。

 

試しに、
眼球を一点に固定させてみてください。

 

たくさんのことを考えられないはずです。

もし色々考え出してしまったなら、
眼球は既にあちらこちらに移動してしまっているはずです。

 

逆に、一点集中で思考しているときは
あなたの眼球はほとんど動きません。

 

そのような
身体とこころの相関関係を利用したのが
凝視法の本質的な部分なのです。

 

しかし、
人間はいくら長くても
眼球を完全に止めいられるのは
5秒から10秒くらいです。

 

短期的に思考を停止(一点集中)
させるときにはこの方法はとても有効です

 

これは一種の「緊張状態」を作り、
トランス状態に導いています。

 

他によく催眠術師が使う方法として
「弛緩法」というものがあります。

 

※これはどちらかというと、
催眠術というより
催眠療法でよく使われます。

 

相手の体中の筋肉を弛緩させることで、
超リラックス状態を作り出すわけです。

 

リラックス状態がなぜトランス状態なのか

逆にこう考えてみましょう。

 

「もうなんでもいいやー」
「考えるのも、もう面倒くさーい」
「まぁなんとかなるさー」

 

こんなときはどんな状態のときでしょうか

 

身体がだらーんとして、
寝る前のウトウトしてる感じに近い、
フワーッとしたリラックスした状態
だと思います。

 

こんな状態のときは、
人に何かを言われたら、
そのまま受け入れるかどうかは別として
「抵抗心」はあまり働かないですよね。

 

この弛緩した状態、
思考力があまり働かない状態、

これを意図的に作り出しているわけです。

 

身体をそうさせることで、
心もそういう状態にさせているわけです。

 

まだまだあります。

 

催眠術師がメトロノームを使って
トランスに導く方法がありますが、

この原理はどういうことでしょう?

 

人間は、「単調なリズム」など
単調な繰り返しを感じると
集中力が散漫になる特徴があります。

 

集中力が散漫というより、
その単調なリズムばかりに
意識が集中してしまうのです。

 

他の意識に目を向けること、
他の情報空間にアクセスすることが
できなくなります。

 

つまり、冷静な判断力が弱まる、
つまり、理性が弱まるわけです。

 

呼吸も利用することができます。

 

ドキドキした感情のときは
どんな呼吸をしていますか?

 

逆にリラックスして穏やかな時は
どんな呼吸の状態ですか?

 

ドキドキした状態にさせたければ、
そのような呼吸をさせればいいし、

リラックスした状態にさせたければ
そのような呼吸をさせればそうなります。

 

ノーマルな状態は、
相手の理性的な状態なわけですから、
アブノーマルな状態にさせれば
それがトランス状態なのです。

 

もちろん
そのときの状況やこちらの目的によって、
どのようなトランス状態が最適なのか、
判断する必要があります。

 

が、要は、
相手のペース(理性が働いている状態)を
意識的に変化させる必要があるのです。

 

そのための一つの方法として、
相手の身体の状態を変えることで
相手の心の状態も変化させる、
ということなのです。

 

他にもまだまだありますが、
それはまたの機会に解説しますね。

 

 

次は、「感情的性質を利用する方法

 

この原理はいたってシンプルです。

 

人間はある感情、それは、
悲しみでも、喜びでも、怒りでも、
なんでもいいのですが、

 

一つの感情が大きくなればなるほど
理性や思考力が失われます。

 

心がフラットで穏やかな状態のときが
最も思考力、つまり理性が働くことは
イメージしやすいはずです。

 

ある感情を一瞬高めて、
その感情に相手が支配されているとき
暗示を入れる、ということです。

 

催眠術において一番よく使われるのは

「驚愕法」といって、
相手を驚かせる方法です。

 

超能力のような、
今までの価値観やその人の常識では
考えられないような状況を作り出すことで

瞬間的に、相手の冷静な判断力や理性を
弱めたその隙をついて暗示を入れるのです

 

ショー催眠術においては、
次の2点の理由において、
この方法が適しています。

 

・驚くという感情は、一瞬で作り出せる。
・催眠ショーはマジックなどと相性が良い

 

他の感情、怒りや悲しみなどは、
ジワーッとゆっくり誘導させないと
基本的には感じさせることはできません。

 

ですが、驚かせることは一瞬でできます。

 

また、その驚きの現象が
不可思議であればあるほど、
その現象のことばかりに思考が奪われます

 

ショー催眠という限られた時間の中で
手際よく相手をトランスに入れるためには
一番効率の良い感情が「驚き」という
感情なのです。

 

では日常においてはどうなのかというと、
もちろん驚愕法は一つの有効な手段ですが

驚愕法の応用ばかり考えてはいけません。

 

驚愕法は短時間でトランスに入れる性質があることを理解しながらも、

その場その状況に応じて、
驚くという感情が本当に有効なのかを
見定める必要があります。

 

大切なのは一つの感情を高ぶらせて
相手がその感情に支配されることで、
理性的な思考力を弱めることです。

 

場合によっては、
おかしくてたまらない、おもしろい、
という感情を強く高めてあげた方が
いい場合もあります。

 

最後に相手をトランスに入れるために
最も大事なことを説明します。

 

それは、

 

何度も何度も繰り返す

 

ということです。

 

相手を緊張させたら、
次はリラックス、
また緊張させ、
またリラックス、

 

相手を喜ばせ、
次はストレスを感じさせ、
また喜ばせ・・・

 

相手を驚かせ、
次は安心させ、
また驚かせて混乱させ、
またリラックス・・・

 

催眠術においては、
こうした方法をとることを、
相手の催眠状態を「深化させる
と言いますが、

 

深いトランスを1回入れるより、
何度も何度も出たり入ったりさせること、

 

その方が「圧倒的に」
相手は深く深くトランスに入るのです。

 

お酒を飲んで酔っぱらっているとき、
これは間違いなくトランス状態なのですが

かなり深ーくイッちゃっている人を
思い出してみてください。

 

怒ったり、泣いたり、笑ったり
感情が次々コロコロ変わっている人が多いと思います。

 

深いトランスと浅いトランスが
出たり入ったりを繰り返すことで、
人はどんどんトランス状態が深まっていくのです。

 

日常催眠においてもこれは全く同じです。

 

トランス状態というのは、
別に変わったおかしな状態ではありません
日々誰でも陥ってる状態です。

 

ただ、
連続して繰り返しゆさぶられることは
あまりよくあることではありません。

 

あなたが肝心なときに、
適度に上手く繰り返しゆさぶることで、
相手にとって「イレギュラーな状態」
を作り出すことができれば、
あなたの目的達成に大きく近づきます。

 

相手の理性を弱めるためには、

 

人間の身体的特徴を利用して、
身体の緊張と弛緩を繰り返したり、

 

感情の起伏を操作することで、
感情の緊張と弛緩を繰り返すことです。

 

そして、ココ!
というタイミングで暗示を入れます。

 

または、じわじわじわじわ
間接的に暗示を与え続けることで、

 

相手の抵抗心が弱まった状態で、
スーッと相手の価値観を
ズラしていくことができるのです。

 

今日もまた「具体的な方法」
までは入っていけませんでしたね^^;

 

ですが、具体的な方法というのは、
日常生活においては無限にあります。

 

限りなく「応用力」が必要なのです。

 

ですので、
具体的手法をそのまま実践するのではなく

原理原則を理解した上で
自分に合った、自分なりの方法を
見つけ出していくことの方が
絶対に近道だと私は思っています。

 

トランス状態に何故入れる必要があるのか
トランス状態とはどういう状態なのか
トランス状態はどうすれば入るのか
トランス状態はどうすれば深まるのか

 

それらを本質的にきっちり理解すれば、
その場その場の状況に応じて
相手を深い催眠状態に入れることが可能となるはずなのです。

 

 

なんとなくわかった、とか、
わかりやすかった!とか、
もっといろいろ聞いてみたい、という方は
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こんにちは、ヒプノメンタリスト/心理療法士の SHivAです

催眠術がヤラセではなく、れっきとした心理学に基づくものであることは皆さんも既によくご存じだと思います。


さらに、催眠術を会得することはとても簡単であることから、実際に催眠術をかけることができるようになった方も最近では少なくはないのではないでしょうか。

でも、「あなたは犬になる・・・」といった、いわゆる"ショー(SHOW)催眠術"ができるようになったとしても、その披露機会も少なくなって、という声をよく聞きます。

このサイトでは、催眠術の裏側にある『催眠の本質』を理解することで、催眠術を実際の日常生活に応用することで、あなたが本当に欲しいものを手に入れるための具体的な方法・考え方について紹介していきたいと思います。

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